APOE遺伝子検査
アルツハイマー型認知症や高齢者の認知機能低下に関与する重要な遺伝子のひとつにAPOE遺伝子があります。このAPOE遺伝子には3つの型、2つ1組で6パターンの遺伝子型を構成しており、それぞれの型によりアミロイドβペプチドの秒魚作用の強さが異なります。もっとも遺伝子的なリスクの高いタイプでは約10倍リスクが高くなると言われています。
この検査では、APOE遺伝子を調べることで認知症を発症するリスクを判定します。
APOE遺伝子検査を
おすすめしたい方
- ・記憶に不安が出てきた方
- ・家族や近親にアルツハイマーの方がおり、自分は大丈夫か確認したい方
APOE遺伝子検査について
APOE遺伝子検査の内容
認知症の発症リスクを遺伝子的観点から調べることができます。
APOE遺伝子検査の流れ
STEP1 | 採血
検査当日、約3mlの採血を行います。
検体を検査会社に送り検査をいたしますので、4週間後に採血の結果が分かります
当日は次回のアポイントにお取りになっていただき、お帰りいただきます。
STEP2 | 結果説明
採血の結果をご説明をいたします。所要時間は15分~30分程度です。
結果により、アミロイドベータを除去するサプリメントや、点滴療法、食事指導などを行います。
半年後に再評価を行う場合もあります。
治療回数・期間
APOE遺伝子検査の回数・期間
来院頻度 | 1回 |
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来院回数 | 1回 |
1回あたりの所要時間 | 30分 |
禁忌
なし
APOE遺伝子検査
に伴う一般的なリスク・副作用
この治療での検査は問診・採血にて行います。
医療行為の中では比較的安全性の高い手技ですが、稀に合併症が起きることがあります。
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・皮下血腫
穿刺時や止血が不十分な場合に起こります。圧迫止血を行います。
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・アレルギー反応
アルコール消毒やラテックス(ゴム手袋)により、かゆみや発疹などのアレルギー症状が出現する場合があります。過去にアレルギー症状が出現した経験がある方は必ずお申し出ください。
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・神経損傷
穿刺時に手指の痺れや、いつもと違う強い痛みが起こる場合があります。このような症状が現れましたら、直ちに中止いたしますので、お申し出ください。通常の採血行為では太い神経を損傷させる可能性は低いですが一時的~数日違和感が残る場合があります。
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・血管迷走神経反射 (採血時のみ)
自律神経系が失調し、血圧や心拍数が下がることで、脳の血液循環量が低下する症状をいいます。過度の緊張、恐怖感、不安、痛みにより誘発されます。気分不快、発汗、頭痛、吐き気、めまい(たちくらみ)、極端な場合は意識消失などが起こります。院内で横になっていただくなどの対応をいたします。
APOE遺伝子検査の注意
なし