フルマウス治療
フルマウス治療は、口腔内の多数の歯に対して総合的な治療を行う歯科治療法です。この治療は、大幅な咬み合わせの調整、歯列の再構築、機能的及び美的な改善を目指します。主に重度の歯周病、広範囲の虫歯、咬み合わせの問題、顎関節症など複数の歯科問題を抱える患者に対して適用されます。
フルマウス治療のプロセスは、患者の口腔内全体の詳細な診断から始まります。X線撮影、口腔内スキャン、咬み合わせの分析など、様々な検査を通じて、個々の患者のニーズと問題点を把握します。その後、治療計画が立案され、必要に応じてインプラントの埋め込み、ブリッジやクラウンによる歯の再建、矯正治療などが行われます。
フルマウス治療の目的は、単に損傷した歯を修復することだけでなく、患者の咀嚼機能の改善、痛みや不快感の軽減、そして自信を持てる笑顔の回復です。この治療は、患者の全体的な口腔健康を大幅に向上させることができるため、生活の質の改善に大きく寄与します。フルマウス治療は複雑で時間を要する場合が多いですが、長期的な視点で見ると、その効果は非常に大きなものとなります。
治療をおすすめしたい方
- ・理想的な歯と口腔状態にしたい方
- ・歯がボロボロで悩んでいる方
- ・最高品質の歯科治療をご希望の方
治療について
治療の内容
フルマウス治療は、口腔内の広範囲に渡る様々な歯科問題に対して行われる総合的な治療です。これには、重度の歯周病の治療、複数の虫歯の修復、咬み合わせの調整、顎関節の問題の解決などが含まれます。治療計画は患者の詳細な診断に基づき、歯周初期治療、インプラント埋入、ブリッジやクラウンによる再建、必要に応じた矯正治療などを組み合わせて行われます。目的は、咀嚼機能の改善と美的な回復により、患者の生活の質を向上させることです。
当院ならではの治療ポイント
- ・全国でも屈指のフルマウス治療の経験
- ・フルマウス治療に強みを持ったドクターが担当
- ・インプラントや矯正治療を組み合わせた難易度の高い歯科治療が可能
- ・他ドクター向けのフルマウス研修を行うほどの実績がある
治療の流れ
STEP1 | 初診
受付にて問診票に症状などをご記入いただき、記入内容をもとに患者の皆様のお悩みをお聞きします。口腔内を顕微鏡下で診せていただき、レントゲンとともに状態を確認します。歯の痛みや歯茎の腫れ、詰め物が取れたなど、応急処置が可能な症状に対して、処置を施します。
STEP2 | 精密検査
X-ray パノラマ、歯周基本検査を必須で受けていただきます。
その他、歯周ポケット検査、唾液検査、X-ray CT(3D)、歯周組織検査、口腔内全体検査などの検査を医師の判断により、必要に応じて受けていただきます。
STEP3 | 診断結果と治療計画の説明
治療の最終ゴールを患者の皆様と一緒に確認し、診断結果をもとに治療計画を立てます。治療の進め方にご要望がありましたら、説明の際にお聞きし、そちらを考慮した方法で進められるように検討します。
STEP4 | 虫歯・歯周予防処置・歯周治療
歯の痛みや歯茎の腫れ、詰め物が取れたなど、応急処置が可能な症状に対して、処置を施します。
また、虫歯や歯周病の原因である口腔内細菌のコントロールを徹底的に行い、原因の除去を行います。
STEP5 | 治療開始
最適な噛み合わせの位置への咬合治療を矯正治療や補綴治療を複合的に行います。
STEP6 |
治療後の資料採取と治療前との比較
治療が終わった後の記録を取り、治療前との比較をします。
STEP7 | メンテナンス開始
1〜4ヶ月に1回、定期的にクリーニングを受けていただきます。
1年に1回はレントゲンチェックと顕微鏡での検診を受けていただきます。
治療回数・期間
治療回数・期間
期間 | 半年〜2年 |
---|---|
来院回数 | 10回以上 |
1回あたりの治療時間 | 30分〜180分 |
禁忌
なし
治療に伴う一般的な
リスク・副作用
-
・かみ合わせの変化に伴う顎関節症の誘発
噛み合わせの治療は望ましいかみ合わせを目指して治療を行います。しかし治療の途中では、一時的に噛みにくくなる場合もあります。そういった治療中の噛み合わせの変化などの状況が引き金となり顎関節症を生じる可能性もあります。具体的な症状としては「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が挙げられます。その場合には顎関節症治療により対処します。長期的に見ればかみ合わせが良くなることで、顎関節症に対しても有効であると考えられます。
治療後の注意
- 新しい咬み合わせや歯の形状に適応するまで、食事や発音に注意する。
- 治療後の口腔衛生を徹底し、定期的なブラッシングとフロッシングを行う。
- 硬い食べ物や粘着性のある食べ物を避け、治療した歯に過度な負担をかけない。
- 新たに装着されたインプラントやクラウン、ブリッジの慣れるまで、噛み合わせに留意する。
- 定期的な歯科検診を受け、治療部位の状態を確認し、必要に応じてメンテナンスを行う。
症例
BEFORE
AFTER
処置の説明:
不良歯科治療、欠損による咬合不良、
インプラントとクラウンによる咬合回復
処置の副作用:
インプラントは1次手術、
2次手術と2回手術が必要となる、
術後1週間程度の腫れ痛み
処置の費用:
咬合(矯正)検査¥66,000、
インプラント1次手術¥352,000×8、
2次手術¥110,000×8、
インプラント用仮歯¥19,800×8、
仮歯¥11,000×2、矯正¥1,100,000、
オールセラミッククラウン¥188,000×28
処置の期間:
1年3ヶ月
性別:
男性
年齢:
60歳
BEFORE
AFTER
処置の説明:
金属アレルギーによる口腔内金属除去、
不良歯科治療、欠損による咬合不良、
オールセラミッククラウンによる咬合回復
処置の副作用:
なし
処置の費用:
咬合検査¥44,000、仮歯¥11,000×28、
オールセラミッククラウン¥188,000×28
処置の期間:
1年3ヶ月
性別:
女性
年齢:
65歳
BEFORE
AFTER
処置の説明:
歯牙先天欠如による審美障害、矯正治療によるスペースコントロール、ラミネートベニアによる咬合治療、審美回復
処置の副作用:
なし
処置の費用:
咬合(矯正)検査¥66,000、
仮歯¥11,000×19、舌側矯正¥1,430,000、
ポーセレンラミネートベニア¥165,000×19
処置の期間:
1年3ヶ月
性別:
男性
年齢:
30歳
BEFORE
AFTER
処置の説明:
歯軋り、食いしばりによる咬合不全、歯並びの悪化、審美不良部分矯正治療、ラミネートベニア、
オールセラミッククラウン、
ルートカバーによる咬合治療、審美回復
処置の副作用:
術後1週間程度の腫れ痛み
処置の費用:
咬合(矯正)検査¥66,000、
仮歯¥11,000×24、部分矯正¥330,000、
ルートカバー¥55,000×3、
オールセラミッククラウン×13、
ポーセレンラミネートベニア¥165,000×11
処置の期間:
1年3ヶ月
性別:
男性
年齢:
58歳