ラミネートベニア
ラミネートベニア治療は、美しく自然な笑顔を取り戻すための歯科治療法です。この方法は、歯の表面に超薄型のセラミックを貼り付けることで、歯の色や形、大きさを改善します。主に前歯の審美的な問題を解決するために用いられ、患者さんの自信を取り戻す手助けをします。歯の表面を0.3〜0.5mm程度削り、セラミックを貼り付ける治療です。
この治療法の大きな特徴は、歯を削る量が非常に少なくて済むことです。つまり、歯の健康な構造を大部分保ちながら、見た目を美しくできるのです。神経の温存にも繋がります。また、セラミック素材は色の変化に強く、タバコやコーヒーなどの着色リスクが低減されます。さらに、セラミックは自然な光の反射を模倣するため、本物の歯と見分けがつかないほど自然な仕上がりになります。
治療をおすすめしたい方
- ・今までの修復治療がたくさん有り、色調の不具合や見た目に問題がある方
- ・歯軋りで歯が短くなってしまった方
- ・噛み合わせを再構成する際に被せ物ではなく表面に貼るだけで高さや位置を変える方
- ・多少歯並びが気になり改善したい方(大幅な改善には向きません)
- ・現在の歯より、より白く美しく対照的にしたい方
治療について
治療の内容
検査、診断、コンサルティング後に歯周治療を行い歯肉の状態が安定した後(炎症がない状態)に、必要であればワックスアップといい最終形態をシミュレーションして再度カウンセリングを行い形態と色の確認を行います。処置は2回で終了します。
治療当日、まずは麻酔を行い仮歯用の型取りを行ったのちに必要最小限で拡大鏡と顕微鏡を使い歯を削去します。その後シリコンの型取り材料を使用し歯の状態を記録します。噛み合わせ側の型取りも行い仮歯を装着して初回は終了となります。
2回目は専任の歯科技工士によって作製されたラミネートベニアを特殊な歯科用セメントで接着さえてから、噛み合わせの調整を行い終了となります。
当院ならではの治療ポイント
- ・院長の野上は20年間の臨床経験で約300〜500本/年間のラミネートベニアを行っており経験と実績があります。
- ・形成(歯を削去)する際には10倍〜12倍のライト付き拡大鏡、30倍の顕微鏡を用いて精密に行います。
- ・治療の順番をとても大事にしています。まずは歯周治療によって必ず歯肉の状態を整えてから治療に入ります。
治療の流れ
STEP1 | ラミネートベニア治療前
検査、診断、コンサル、歯周初期治療が終了した後に必要であれば、現状からどのように回復するかを蝋でワックスアップしてシミュレーションします。形態などを確認します。
STEP2 | 型取り
まずは麻酔を行い仮歯用の型取りを行ったのちに必要最小限で拡大鏡と顕微鏡を使い歯を削去します。その後シリコンの型取り材料を使用し歯の状態を記録します。噛み合わせ側の型取りも行い仮歯を装着して初回は終了となります。
STEP3 | セット
2回目は歯科技工士によって作製されたラミネートベニアを特殊な歯科用セメントで接着させてから、噛み合わせの調整を行い終了となります。
STEP4 | 調整
2〜3週間後に日常で使っていただいてからの噛み合わせの状態や歯肉の状態を確認させていただき、必要であれば調整を行います。
STEP5 | メンテナンス
3〜4ヶ月に一度は歯科衛生士によるクリーニングをお受けいただき、良い状態をキープしていきます。
治療回数・期間
治療回数・期間
期間 | 2〜4週間 |
---|---|
来院回数 | 2〜3回 |
1回あたりの治療時間 | 60分〜120分 |
禁忌
なし
治療に伴う一般的な
リスク・副作用
この治療では神経のある歯を治療する場合以下の合併症が稀に起きることがあります。
-
・麻酔後の口内炎
麻酔した部位に口内炎ができることがあります。
-
・セット後の知覚過敏
神経のある歯を処置した場合に処置時に削去した部位にセメントをつける際に行う、感想や薬剤塗布によりセット後1週間から長い場合は3ヶ月程度で知覚過敏が起こることがあります。
治療後の注意
- 硬い食べ物や直接歯で物を噛む行為を避ける。
- 過度の圧力を避けるために、歯を食いしばる癖や爪を噛む癖がある場合は改善する。
- ベニアの表面を傷つけないように、非常に硬い歯ブラシの使用を控える。
- 定期的な歯科検診で、ベニアの状態をチェックし続ける。
- ベニアのプラーク蓄積を防ぐために正しいブラッシングとフロッシングの技術を実践する。
症例
BEFORE
AFTER
処置の説明:
前歯2本にポーセレンラミネートベニア
処置の副作用:
なし
処置の費用:
咬合検査¥44,000、処置¥165,000×2本
処置の期間:
3週間
性別:
女性
年齢:
51歳
BEFORE
AFTER
処置の説明:
前歯6本にポーセレンラミネートベニア
処置の副作用:
なし
処置の費用:
咬合検査¥44,000、処置¥165,000×6本
処置の期間:
3週間
性別:
女性
年齢:
32歳