NMN点滴療法
NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は、米ハーバード大学医学部の研究で若返り効果が発見された次世代のエイジング・ケア療法です。
NMNからヒトの体内で生成されるニコチンアミドアデニンヌクレオチド(NADHおよびNAD+)は体内のエネルギー代謝(ミトコンドリア機能向上)や、サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)などの補因子の役割をはたします。またNMNはDNA修復力を高めることも期待されています。老化の主な原因にDNAの損傷の蓄積があげられます。NMNには老化を防止するだけではなく若返りを実現する可能性を秘めていると言われ、世界中でさらなる研究が行われています。
NMNは体内の補酵素の1種であり体内でも生成されている物質ですが、加齢に伴い生成量は減少します。
本治療はNMNを点滴導入することにより高濃度のNMNを効率よく体内に取り入れます。
NMN点滴療法を
おすすめしたい方
- ・体調、免疫をより向上させたい方
- ・病気になりたくない方
- ・疲れが溜まって中々回復しない方など
NMN点滴療法について
NMN点滴療法の内容
NMN 250mg〜500mgが配合された製剤を点滴します。所要時間はおおよそ20〜40分です。
※1回の治療でも何らかの効果を認めますが、健康維持、老化予防(アンチエイジング)、慢性疲労の回復等が目的の場合、1〜4週間に1度の治療を続けることで効果を維持できます。
NMN点滴療法の適応症
- ・老化(エイジングケア):サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)を活性化させます。
- ・神経疾患:神経疾患の特長である機能障害を回復させます。
- ・糖尿病:血糖値を減少させるインスリンの分泌を改善します。
- ・眼機能:眼の老化に対し有効性があることが期待されます。
- ・アルツハイマー病:発症の原因となるアミロイドβの産生を減少させます。
- ・脳血管疾患:老化による血管不全を改善します。
- ・肥満とその合併症:ミトコンドリアが活性されることにより、筋肉・肝臓の機能を改善します。
治療回数・期間
NMN点滴療法の回数・期間
来院頻度 | 1〜4週に1回程度 |
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来院回数 | 都度 |
1回あたりの所要時間 | 20分〜40分 |
禁忌
禁忌ではありませんが、40歳未満、妊婦の方は推奨しません。
NMN点滴療法
に伴う一般的なリスク・副作用
この治療での検査は問診・採血にて行います。
医療行為の中では比較的安全性の高い手技ですが、稀に合併症が起きることがあります。
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・皮下血腫
穿刺時や止血が不十分な場合に起こります。圧迫止血を行います。
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・アレルギー反応
アルコール消毒やラテックス(ゴム手袋)により、かゆみや発疹などのアレルギー症状が出現する場合があります。過去にアレルギー症状が出現した経験がある方は必ずお申し出ください。
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・神経損傷
穿刺時に手指の痺れや、いつもと違う強い痛みが起こる場合があります。このような症状が現れましたら、直ちに中止いたしますので、お申し出ください。通常の採血行為では太い神経を損傷させる可能性は低いですが一時的~数日違和感が残る場合があります。
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・血管迷走神経反射 (採血時のみ)
自律神経系が失調し、血圧や心拍数が下がることで、脳の血液循環量が低下する症状をいいます。過度の緊張、恐怖感、不安、痛みにより誘発されます。気分不快、発汗、頭痛、吐き気、めまい(たちくらみ)、極端な場合は意識消失などが起こります。院内で横になっていただくなどの対応をいたします。
NMN点滴療法の注意
注入した部位の血管痛や熱感、赤み、発疹などの症状が出る場合があります。
未承認医薬品であることの
明示・入手経路等
本製品は未承認医薬品であり、医薬品医療機器等法上の承認を得ておりません。 院内調剤(一部外部委託)として、適法に調剤しています。
国内の承認医薬品等の有無
本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
諸外国における安全性等に
関わる情報の明示
主要な欧米各国で承認されている国はありませんが、ワシントン大学医学部を始めとして臨床試験(二重盲検無作為化試験)が開始されています。日本では慶応大学医学部のグループが臨床試験を行い、ヒトに安全に投与可能であると結論づけています。現時点で重大な副作用の報告はありません。