歯周病治療
日本人が歯を失う原因で、いちばん多いのが歯周病です。
歯周病の原因は歯の周りに付着した細菌が原因で、その細菌から出す毒素によって骨が溶けていく感染症です。
はじめは歯茎が腫れたり、赤くなる歯肉炎になります。そのまま放っておくと歯周炎(歯周病)になってしまいます。
歯周病は自然に治ることはありません。早期発見、早期治療することにより重症化を防ぎます。一般的には抜歯しなければならない状態でも28CliniCでは再生療法などを駆使して抜かないで保存する治療を優先させます。
歯周病は糖尿病、心臓疾患、血圧など全身にも影響を及ぼしている場合もあることが研究によりわかっています。
治療をおすすめしたい方
- ・歯磨きをした際に歯ブラシに血液が付着する方
- ・温かいものが染みる感じがある方
- ・疲れたら歯茎が疼く感じのある方
治療について
治療の内容
歯周病治療は、歯肉の炎症や骨の破壊を引き起こす歯周病の進行を阻止し、口腔内の健康を回復させることを目的としています。治療には、プラークや歯石の除去が含まれ、これには専門的なクリーニング(スケーリングやルートプレーニング)が必要です。進行した症例では、歯肉の切開や骨を再生するための手術が行われることもあります。治療後は、定期的なメンテナンスと適切な口腔衛生習慣が重要で、これにより歯周病の再発を防ぎます。患者のライフスタイルの改善、特に喫煙の中止も治療効果を高めるために推奨されます。
当院ならではの治療ポイント
- ・歯肉の状態を見ながら、根本的な治療方法をご提案
- ・拡大鏡や顕微鏡を用いた精密な歯周治療
- ・痛みなどに配慮した丁寧な施術
- ・保険治療の枠にとらわれない薬剤や治療法の選択が可能(自費診療)
治療の流れ
STEP1 | 初診
受付にて問診票に症状などをご記入いただき、記入内容をもとに患者の皆様のお悩みをお聞きします。口腔内を顕微鏡下で診せていただき、レントゲンとともに状態を確認します。歯の痛みや歯茎の腫れ、詰め物が取れたなど、応急処置が可能な症状に対して、処置を施します。
STEP2 | 精密検査
X-ray パノラマ、歯周基本検査を必須で受けていただきます。
その他、歯周ポケット検査、唾液検査、X-ray CT(3D)、歯周組織検査、口腔内全体検査などの検査を医師の判断により、必要に応じて受けていただきます。
STEP3 | 診断結果と治療計画の説明
治療の最終ゴールを患者の皆様と一緒に確認し、診断結果をもとに治療計画を立てます。治療の進め方にご要望がありましたら、説明の際にお聞きし、そちらを考慮した方法で進められるように検討します。
STEP4 | 虫歯・歯周予防処置・歯周治療
歯の痛みや歯茎の腫れ、詰め物が取れたなど、応急処置が可能な症状に対して、処置を施します。
また、虫歯や歯周病の原因である口腔内細菌のコントロールを徹底的に行い、原因の除去を行います。
STEP5 | 必要に応じた初期治療後の手術
初期治療で改善が認められなかった部位に対して、麻酔を行いフラップ手術という歯肉を剥離して歯根が見える状態にして再生療法などの薬剤を使用して治療を行います。
STEP6 |
治療後の資料採取と治療前との比較
治療が終わった後の記録を取り、治療前との比較をします。
STEP7 | メンテナンス開始
1〜4ヶ月に1回、定期的にクリーニングを受けていただきます。
1年に1回はレントゲンチェックと顕微鏡での検診を受けていただきます。
治療回数・期間
治療回数・期間
期間 | 1〜3ヶ月 |
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来院回数 | 2回〜10回 |
1回あたりの治療時間 | 30分〜120分 |
禁忌
なし
治療に伴う一般的な
リスク・副作用
- ・ルートプレーニングは、歯肉の中に器具を入れるため通常の歯石除去よりも痛みを感じることがあります。その場合は麻酔を行うことも可能です。
- ・歯のすき間に付着していた歯石が除去されることで、歯のすき間が目立つことがあります。
- ・処置後、歯肉から出血することがありますが、時間の経過とともに治癒します。
- ・処置後1~2日、何もしなくても痛みが出ることがあります。また噛んだときや歯を磨くときも痛みが出ることがありますが、時間の経過とともに治癒します。
- ・処置後、しばらく知覚過敏の症状が出ることがありますが、時間の経過とともに治癒します。
- ・処置後、歯肉の退縮を引き起こすことがあります。
治療後の注意
- 定期的な歯科検診とクリーニングを受け、症状の再発や進行を防ぐ。
- 正しいブラッシングとフロッシングの方法で、日々の口腔衛生を徹底する。
- 喫煙は歯周病のリスクを高めるため、禁煙することを検討する。
- 健康的な食生活を心がけ、ビタミンやミネラルを十分に摂取する。
- 治療部位に過度の圧力をかけないように、硬い食べ物や噛む癖に注意する。
症例
BEFORE
AFTER
処置の説明:
歯科衛生士による精密初期治療後にドクターによる歯周組織再生療法
処置の副作用:
炎症の消退による歯肉の退縮、それに伴う歯間部に空隙が出る可能性がある、
術後1週間程度の腫れ痛み
処置の費用:
歯周外科治療¥66,000、
骨再生療法薬剤¥66,000
処置の期間:
2ヶ月
性別:
男性
年齢:
55歳